消費税中間納税額からの割り戻し計算
2022-01-08

今月申告の法人さんの会計処理をしています。
通常の月次入力と減価償却や前払費用などの決算処理が終わったため、
納税額の計算に入ることにしました。

まず消費税額の計算を行おうとしたところ、まだ法人さんから
申告書用紙を預かっていないことが分かりました。

消費税は、国税と地方税に分かれているので、それぞれの金額が分からないと
正しい消費税額の計算ができません。

このようなときに消費税の年税額を確定させるためには、
消費税の中間納付額から
「中間納付額」と「中間納付譲渡割額」を割り出す計算をすることができます。

消費税については、中間申告での税額は年1回の中間申告ならば、

 ・消費税(国税)    → 直前課税期間の消費税年税額 × 6 / 12
 ・地方消費税(地方税) → 国税中間納付額 × 22 / 78

で計算されています。(100円未満切捨てです)

ここからわかるように、消費税と地方消費税の比率が22対78なので、
中間申告納税額から割り戻して計算する場合には、
中間申告納税額を22対78に分けることで求めることができます。


例えば、中間納税額が846,900円(A)だった場合には、

 国税は、 (A)×78/100=660,600円(100円未満端数切上げ)
 地方税は、(A)×22/100=186,300円(100円未満端数切捨て)

となります。端数処理に注意してくださいね。